ひゃくいち
「ひゃくいち」は、丸大根を米ぬか・塩・茄子の葉で漬けたわが家のお漬物です。
12月の初めに漬け込んで冬を越して4ヶ月ほど。
長い発酵の過程を経て漬かりあがった丸大根が、 琥珀色をした「ひゃくいち」に漬かりあがるのは5月上旬、新緑の季節です。地のえんどう豆が旬、待ち遠しい新茶が初売りの時期と重なるのですが、初めて口開けた日の朝ごはんは、前日の夕飯に炊いておいた豆ごはんご飯で拍子切りにした「ひゃくいち」をお供に新茶のお茶漬けを楽しみます。
副産物 辛子漬け
「ひゃくいち」を漬け込むため、晩秋、収穫期を終えた茄子の枝ごと葉をもらい受けてきます。枝には皮は厚くて硬く、強いアクのある大小の茄子が小さいバケツに半分ほど採れるのですが、この茄子で辛子漬けを作ります。噛むと口の中でプチっと弾ける歯ざわりがたまらなく美味しい茄子の辛子漬けは、「ひゃくいち」を漬ける工程で生まれる副産物です。小指の先ほどの小さなナスも見逃さないで採るのですがその作業もまた楽しくて。